もうこのブログを更新するのは自分しかいないので、名乗る必要はないのですがスタッフミータクです。
今年最初に更新したときは「次は財布特集・・・」なんて言ってましたけどどこへ行ったのか??
それはまた次に。
ひとまず忘れてください。
さて、今日は革のお手入れの一例をご紹介しようと思います。
昨年末、中に入れていた飲料水がこぼれてしまい、内側から水がしみて表まで水染みが残ってしまったというこちらのバッグをお預かりしました。左下のあたりです。
底面も結構輪染み広がってますね。
因みにこちら、Creed(クリード)のクラックシリーズの2wayボストンのキャメルです。このバッグ、国産のフルタンニンのホースレザー(馬革)を使っていてかっこいいんです。
ちょうど油分切れも起していますが、イイカンジに馴染んでいます!
大切に使っていただきありがとうございます!!
ここで全体的に保革してあげると、今後一層色艶が増していきますので良いタイミングかと思います。。
で、こちらのバッグの水染みを取り除く(正確には目立たなくなじませる)作業をご紹介します。
ウチはクリーニングは専門ではないので、特別な道具は一切使用しません。
使うのはこちら↓
・タオル(使い古しでOK)
・ウエス(捨てるTシャツなどをちょうど良いサイズに切って使用。専用クロスもあります。写真なし)
・水
・ブラシ(馬毛、化繊各一)
・レザークリーム(今回はウォーリー社のクリームエッセンシャルを使用)
・新聞紙
以上。
ではさっそく始めまーす。
①まずはお手入れの基本、馬毛ブラシで全体をブラッシング。
埃を落とします。
②水で濡らし軽く絞ったタオルで、染みの部分を中心に叩いて濡らしていきます。
この時、擦ると表皮が傷んだり、色抜けの原因にもなりますから必ず叩く。
水分が入るとこんな感じになります。
これを地道に全体に。。
部分的にやると、やったところとやらなかったところに差が出ますので、基本全体を!
運動不足もあると思いますが、このサイズは腕も肩も腰も痛くなります。
『何か』をイメージするとストレス発散にはイイのかもしれませんが、急いでる時や疲れてる時はこれがストレスになる事もありますので、とりかかる前にも注意が必要です。
あまりの疲労で、全体を叩き終えたところの写真を撮り忘れました。
③陰干し
直射日光が当たらない、風通しの良いところで完全に水気が飛ぶまで乾かします。
中に新聞紙を詰めて形を整えるとなお良し。
新聞紙が湿ったら新しいものに変えます。
乾燥後がこちら。
ほとんど目立たなくなっていますでしょ?
油分も抜けますから艶はほとんどない状態。
今回は一度ではまだ輪染みが目立ったので②・③をもう一度行いました。
二度たたいたのに二回とも叩いた直後の全体写真を撮り忘れたことは突っ込まないでください。
反省してますので。
④オイル入れ
今回はウォーリーのクリームエッセンシャルを使用します。デリケートクリームよりも艶が出ますのでちょっと仕上げをわかりやすく。
ウエスに少しクリームを取り、馴染ませたらウエスを指に巻き全体にオイルを塗って行きます。
つけ過ぎはぎとぎとの油肌になりますので、足りなくなったら少しずつ足してください。
⑤ブラッシング
オイルがステッチや革の継ぎ目などに余計にたまらないよう均一になじませます。
ブラシでクリームを塗る場合もありますが、指の方が塗られてる量がわかりやすいので僕は指かウエスを使うことが多いです。
⑥乾拭き(磨き)
ブラシで均一に馴染ませたらクリームのついてないウエスで磨きます。円を描きながら。丁寧に。
⑦完成
全体的にしなやかさと艶が増し潤ってます。
まぁ、靴磨きと一緒ですね。
やっぱ良い革はしっかり応えてくれます!
これでまたしばらくご使用いただければ更に色の深みも増し、貫禄がついて行く事でしょう。
またご主人様の元で頑張ってきてください!!
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